法人印鑑のおすすめ材質や素材の10種類
初めて印鑑を購入するときに一番悩んでしまうのが、材質や素材です。インターネット通販会社によって扱っている材質も違いますし、材質の中にも種類が存在したりします。また印鑑会社が勝手に名前を付けているものも存在し、混乱してしまいます。
さらに、材質がわかったらと言ってどれを選べば良いか分からないという方も多いです。そのような方のために、メリット・デメリットも掲載しておきます。基本的に当サイトに掲載している印鑑インターネット通販会社は10年保障以上の補償がついていますので、耐久性については、ある程度安心してください。
材質の価格が安い順番に並べています。
1.柘(あかね)
実印一本の値段:2,000円~8,000円
耐久性:★★★☆☆
人気度合:★★★★★
捺印のしやすさ:★★★★☆
印鑑の中でも安い材質が天然木である柘(ツゲ)を使って加工された柘「アカネ」と呼ばれる印鑑です。国内で加工される場合はアカネの中でも高く、「特選アカネ」などの名前を付けている場合が多いです。この特選アカネ=薩摩本柘(さつまほんげ)は同じ材質とみてOKです。
将棋の駒・そろばんの玉と同じ材質になります。
- 柘(あかね)のメリット:印鑑の中の材質で一番価格がリーズナブルな場合が多く、安いからと言って見劣りしないのが人気の秘密です。
- 柘(あかね)のデメリット:コストパフォーマンスが高いですが、耐久性がどの印鑑よりも乏しく老化しやすい木です。
2.薩摩本柘(さつまほんつげ)
実印一本の値段:3,000円~12,000円
耐久性:★★★☆☆
人気度合:★★★★★
捺印のしやすさ:★★★★☆
薩摩本柘は国産の柘(アカネ)で鹿児島県で生産されているのが一般的です。「薩摩本柘」は高級印材でありつつ他の印材と比べて最も安価で、木目の美しさが魅力な印材で、購入する方が多いです。長い間使用してもあまり変化がないことが特徴であり、魅力の1つです。
薩摩本柘を選ぶのであれば、必ず国産のものを選ぶようにしましょう。
- 薩摩本柘(さつまほんつげ)のメリット:硬度もしっかりあり、木目が非常に綺麗で高級印材です。
- 薩摩本柘(さつまほんつげ)のデメリット:直射日光や急な乾燥、湿気などの気温の変化に弱く、日光を当てづづけると日々が入る。
3.赤彩樺(アグニ)
実印一本の値段:5,000円~14,000円
耐久性:★★★★☆
人気度合:★★★★☆
捺印のしやすさ:★★★★☆
彩樺が赤くなったものです。鮮やかで深みのある赤色と、ぬくもりを感じさせる木目が特徴です。樺の木を全部使用できるので、通常の原木から製材するより約3倍利用が可能となり、森林資源の有効活用につながっています。北海道産の真樺を、りんごの皮をむくように薄くスライスした単板に、フェノール樹脂を真空含浸させ、必要な厚みに積み重ねて熱圧成形したものがアグニです。
- 赤彩樺(アグニ)のメリット:高圧処理の加工技術により、割れ、歪みなどの変形にも強く、また捺印性に至っては動物性の角、牙にも劣らない非常に優秀な印鑑材料。
- 赤彩樺(アグニ)のデメリット:柘植よりは高くなる部分が一番のデメリットです。知られていないせいか、人気はいまいちです。
4.玄武(げんぶ)・黒樺(くろがば)・黒彩樺
実印一本の値段:4,500円~10,000円
耐久性:★★★★☆
人気度合:★★★★★
捺印のしやすさ:★★★★☆
彩樺が黒くなったものです。玄武、黒樺、黒彩樺など色々呼び名がありますが、全て同じ素材です。北方寒冷地で産出されるバーチ材(真樺)とフェノールレジンとの結合素材を高圧加熱処理にて生み出されたものです。これを彩樺といい、その印材を黒く染めたものが、玄武、黒樺、黒彩樺と呼ばれます。黒の美しさの中に高級感を兼ね備えた重量感のある素材です。ちなみに、赤いと「アグニ」となります。
- 玄武・黒樺・黒彩樺のメリット:耐久性にも優れ、非常にエコな新素材といえます。黒光りする高級感は人気の秘訣です。
- 玄武・黒樺・黒彩樺のデメリット:柘植よりは高くなる部分が一番のデメリットです。アグニより人気は高。
5.彩樺(さいか)
実印一本の値段:5,000円~14,000円
耐久性:★★★★☆
人気度合:★★★★☆
捺印のしやすさ:★★★★☆
独特な木目が軟らかさを生み出し、女性でも持ちたくなるような印材の一つです。真樺とフェノールレシン(樹脂)を高圧加熱処理して作っており、新しいエコ素材とも言われています。硬度も高く、ひび割れも少なく、素材としては柘(あかね)や薩摩本柘(さつまほんつげ)よりも良い素材といえます。黒塗りをした玄武・黒樺を選ぶ男性の方も多いようですが、こちらは女性に人気があります。
- 彩樺(さいか)のメリット:硬度が高く、印材としては良質で長持ちします。さらに地球にやさしいエコ素材です。
- 彩樺(さいか)のデメリット:材質が木材なので、朱肉などをしっかりと拭き取らないと劣化する。
6.黒水牛(くろすいぎゅう)
実印一本の値段:4,000円~11,000円
耐久性:★★★★☆
人気度合:★★★★★
捺印のしやすさ:★★★★★
黒水牛は名前の通り、東南アジア(ベトナム等)で水牛の角を加工した印鑑材質です。主成分は動物タンパク白質になるため、木材とは違った味わいが出ており、黒光りした印鑑は高級感を感じられることから人気が非常に高いです。耐久性に強く、印影が綺麗な部分が特徴の高級印鑑です。
- 黒水牛(くろすいぎゅう)のメリット:高級印鑑素材ですが、他と比べると安く、耐久性にも強く長持ちします。
- 黒水牛(くろすいぎゅう)のデメリット:タンパク質なため感想に弱く、保管を怠るとひび割れる可能性があります。
7.牛角(うしつの)・オランダ水牛

実印一本の値段:5,000円~15,000円
耐久性:★★★★★
人気度合:★★★★☆
捺印のしやすさ:★★★★★
オランダ水牛・別名牛角(うしつの)は、印材の中でも女性に人気があります。オランダ水牛はタイの水牛の角から作られる印鑑です。印鑑の耐久性や感触さらには、色合いなどで非常に人気があります。濃色,中色,淡色,純白などの角の場所によって色も違い、「純白」が一番人気があります。オランダ水牛の場合は「芯持ち」という良質な部分を使っている印鑑屋さんを選びましょう。牛の角は皮膚の一部であり、主成分はたんぱく質になります。
- 牛角(うしつの)・オランダ水牛のメリット:色合いが印材の中でも独特の色が出る美しさと、耐久性のい優れている点。
- 牛角(うしつの)・オランダ水牛のデメリット:オランダ水牛のデメリット:オランダ水牛の印鑑の場合はまわりは非常に硬くしっかりしているように見えますが、芯の部分は軟らかい性質を持っているため、年数の経過と共に真の部分が収縮する可能性があります。
8.琥珀樹脂(こはくじゅし)
実印一本の値段:6,000円~20,000円
耐久性:★★★☆☆
人気度合:★★★★★
捺印のしやすさ:★★★☆☆
琥珀は印鑑だけでなく、眼鏡、アクセサリーなどにも用いられています。琥珀独特の風合い、美しい輝きに魅了され、根強いファンも多いのが特徴です。会社印では、琥珀樹脂を売っている通販サイトはありません。会社印には適さない傾向があるからです。興味があるかたは、個人の実印から買っておきましょう。
- 琥珀樹脂(こはくじゅし)のメリット:非常に希少価値が高く、人工樹脂と天然樹脂を合わせた素材です。
- 琥珀樹脂(こはくじゅし)のデメリット:希少価値が高いため、他の印鑑と比べると価格が高めといえます。また琥珀は、衝撃や熱に弱いです。そのため、取扱いには注意が必要です。
9.象牙(ぞうげ)
実印一本の値段:
耐久性:★★★★★
人気度合:★★★★★
捺印のしやすさ:★★★★★
象牙は、印鑑の材質のなかで、最も耐久性、捺印性に優れており、一度購入すれば一生持つとも言われています。つかえばつかうほど味がでてきて、高級感もでてきます。
- 象牙(ぞうげ)のメリット:象牙は、耐久性に優れており、ひび割れや乾燥に強い素材です。非常に希少価値の高い素材です。
- 象牙(ぞうげ)のデメリット:印鑑のデメリットはありませんが、象牙は、ワシントン条約に基づき、輸入量が規制されているため、非常に希少価値が高くその分高価なものになっているのがデメリットと言えるでしょう。
→ こんなに低価格?本象牙法人印鑑セット価格重視で比較ランキング
10.チタン
実印一本の値段:10,000円~30,000
耐久性:★★★★★
人気度合:★★★★★
捺印のしやすさ:★★★★★
チタン金属は、宇宙工学に欠かせない先進のマテリアル超金属として活躍しています。強度・耐食性・耐久性に優れるこの性質は、各手続きにご登録いただく実印にとっても欠かせない印鑑材料として最適です。
- チタンのメリット:チタンは強く軽くさびにくい金属である点と、人工歯やペースメーカーに利用されるぐらい体に優しい素材です。そのため、最高級の印材といえます。
- チタンのデメリット:チタンの唯一のデメリットとしては、値段が他よりも高いことが上げられます。また、加工の行い方によって値段も大きく違うのが特徴です。